「義理を欠く人間には立派な作品はつくれない」 横尾忠則が三島由紀夫からかけられた「教育者の言葉」
2023/11/25

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健さんの歌う「唐獅子牡丹」は、映画「昭和残侠伝」の主題歌で、三島さんが自衛隊に楯の会のメンバーと一緒に行き、車の中で歌った曲です。最近、宝塚の新理事長がいじめについて暴露し、「認めたら全てを認めることになる」と発言しました。三島さんから礼節を教えられたこともあり、礼節は軽いものではなく、人として尊重すべき行動だとわかりました。三島さんは、義理を果たすことを大切にし、僕にも義理を果たすようにしました。健さんも同様で、親切に接してくれ、常に義理を守っていました。三島さんは芸術と人間性を結びつけ、僕に教えてくれました。義理や礼節は重要であるということを学びました。また、健さんとの交流でも同様のことを感じました。しかし、現代ではこれらの概念が死語になってしまったように思います。三島さんと健さんは亡くなりましたが、彼らの言葉と態度は僕に影響を与えています。人は自己中心的になりがちであり、他人への義理を忘れがちですが、私たちは一人では生きていけないのです。老いて初めて、このような重要なことに気づくのです。読者も同じような経験があるのではないでしょうか。人の運命はこうした行動によって決まるのかもしれません。

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